新生児低体温療法

登録事業事務局

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退院までに少なくとも1度は頭部MRIを撮影することが望ましい

頭部超音波検査や頭部CT検査による低酸素虚血病変の検出感度はMRIには及ばない

MRIはシーケンスによって、感度特異度が高い撮像時期が異なる

- DWI                  日齢2~5

- T1・T2強調画像 日齢5~14

- 1H MRS            日齢1~30

頭部MRIによる低酸素虚血障害の評価が予後の観点から重要である

低酸素虚血による脳障害の程度を客観的に評価する画像検査としては、頭部MRI検査が一番有用である

可能であれば、拡散強調画像、MRSといった撮像法も組み合わせる

低体温治療開始前や低体温治療中に頭部MRIを撮る必要はない

拡散強調画像の異常信号は受傷から1週間程度で消失する。低酸素虚血病変は日齢1-5では拡散強調画像で高輝度を呈し、ADCマップでは低輝度(ADC低値)となり、その後、T1・T2強調画像で異常が観察されるようになる

全身低体温療法により、この時間経過がわずかに後ろへずれることが示唆されている(Bednarek et al. Neurology 2012)