新生児低体温療法

登録事業事務局

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  冷却中の内科管理

呼吸・循環・温度管理と感染対策が最も重要

有効な併用薬物療法は未だに確立されていない

けいれんを認めた場合には抗てんかん薬を投与

抗てんかん薬の予防的投与が予後を改善するという根拠は不十分

  冷却中の内科管理①

呼吸・循環・温度管理と感染対策が最も重要。

大原則として、低体温療法は全身状態が安定している前提で成り立つ治療である。従って呼吸・循環・温度管理や感染対策を十分に行い、細やかなモニタリングをすることが必須である。

有効な併用薬物療法は未だに確立されていない。

現在エリスロポエチンやキセノンガスなどさまざまな低体温療法との併用療法が臨床研究としてテストされているが、十分なエビデンスを持って報告・施行されているものはない。これらは今後我が国でも臨床研究のもと、プロトコールとして確立されていくべきものである。

  冷却中の内科管理②

抗けいれん薬投与について

低体温療法中のけいれん発作は興奮性傷害を助長する可能性があることに加えて、深部体温を急激に上昇させることから、状況に応じて抗けいれん薬による治療を検討すべきである。

抗けいれん剤の選択は,フェノバルビタール・フェニトインを第一選択とし、これらが無効な場合,ジアゼパム・ミダゾラム・リドカイン(フェニトインの後のリドカインの使用は中毒症状をきたしやすいために、極力避ける)などを考慮する。